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【アントン】ツィタースレッド【カラス】

1 :名無し音楽放浪の旅:04/09/06 12:38 ID:???
映画『第三の男』によって有名となったチロル地方の民族楽器、
ツィター。このツィターに関するスレッドがなかったので立てて
みることにしました。

2 :名無し音楽放浪の旅:04/09/06 12:39 ID:???


3 :名無し音楽放浪の旅:04/09/07 20:14 ID:???
はい、ヱビス。

4 :副官:04/09/09 23:44 ID:2hFtl+Tf
2年ぶりのツィター・スレ。

私はツィターを所有しています。
(練習はしましたが、途中でギブ・アップしました)

ツィターのレコード・CDは約100枚所有しています。
それらの演奏家は10人程度です。
一番多いのは当然アントン・カラス。
次が日本人ツィター奏者・河野保人。
次はミュンヘナー・ツィターの世界最高峰、ルディ・クナーブルといったところです。
(クナーブルは河野氏の師匠でもあります)

ちなみに、カラスの楽器はウィンナ・ツィターで、ツィター奏者としては実は少数派です。
世界のツィター奏者の80%はミュンヘナーと言われています。
カラスと同じウィンナ奏者にはカール・ヤンチェック・ツィター四重奏団があります。
(正確には、ありました、です。約15年前、日本公演を最後に解散しました)




5 :副官:04/09/09 23:46 ID:2hFtl+Tf
ですから、1氏は「チロル地方の」と仰っていますが、
本当は「ドイツ・バイエルン地方の」と言うべきです。

6 :副官:04/09/10 00:18 ID:CgkFQxgV
私がツィターに興味を覚えたのは、皆様と同様、映画「第三の男」からです。
(正直、私の本領は楽器・ツィターよりも「第三の男」評論です)
今までに100回以上観ました。
この映画だけは、字幕を見なくともセリフが分かります(w

「第三の男」に関する所有物は下記の通りです。

(1)オリジナル版
  @DVD:パイオニア等2枚
  Aビデオ:東宝ビデオを5本(ヤフオクで何年もかけて落札収集しました)
  BNHK教育TVの放送を録画したビデオ。実は上記東宝ビデオよりも画像がきれい。

(2)アメリカ公開版(別名・セルズニック版)
  @ビデオ:2本。アメリカ公開版は内容が改悪されています。

(3)英和対訳シナリオ
  @予定稿:南雲堂・英和対訳シナリオ文庫「第三の男」
   予定稿で、実際の映画ではかなり改変されています。
  A決定稿:南雲堂・英和対訳シナリオ・シリーズ「第三の男」
   南雲堂は2種類の英和対訳シナリオを出版しており、これは実際の映画の訳出です。
   英語のみならず、ドイツ語(ハリーのアパート管理人/アンナのアパート管理人等)も日本語訳があります。


7 :副官:04/09/10 00:33 ID:CgkFQxgV
カラスのウィンナ・ツィターについて。

ウィンナとミュンヘナの区別は、楽器の外部形状ではなく旋律弦の調弦の違いです。
ウィンナは、名前からも判る通り、オーストリアで好まれている調弦方法で
ウィンナ・ワルツに適した演奏が出来ます。

ワルツ=3拍子=ブン・チャッ・チャ
この「ブン」が良く出る様に、低音を強調した調弦です。
対するミュンヘナは汎用演奏の調弦です。

ウィンナはワルツに適している代わり、敢えて言うと、一般曲は苦手です。
カラスも、第三の男に限れば神業とも言うべき名演奏ですが、
普通の曲となるとそれほど上手くはありません。
私もカラスのレコードをたくさん収集しましたが「これはイイ」と思えるLPは
2枚だけです。

カラスはトレモロが非常に巧みで、第三の男でも多様しています。
それで聴衆は「誤魔化されて」いるところがあります。


8 :副官:04/09/10 00:53 ID:CgkFQxgV
それでは、最も上手いツィター奏者は誰か?
答えはミュンヘナ・ツィターの世界最高峰、ルディ・クナーブルです。

彼は1970年、西独テレフンケン・レコードから
「ルディ・クナーブルのゴールデン・ツィター・アルバム」LP2枚組
をリリースしました。
その1枚目・第1曲=即ち巻頭曲「心への道」(ゲオルク・フロインドルファー作曲)を聴き、
私は圧倒されました。
「これがツィターの本当の力か!!」と。

私は、それまでカラスの演奏をかなり聴き込んでおり、
良くも悪くも「ツィターとはこんな音楽」というイメージが出来ていました。
それが根底から覆ったのです。
私は文章が拙く、その感動をお伝えすることが出来ず「とにかく、凄い」としか書き様がありませんが。

ちなみに上記「心への道」こそ、ツィターの代表曲です。
(代表は「第三の男」ではありません)
ゲオルク・フロインドルファー(戦前の著名なミュンヘンのツィター演奏家・作曲家)の作品で、
名曲ですが難曲でもあります。
私が所有しているツィターのレコードでも、約5人のミュンヘナの演奏家が
それぞれ頑張って演奏をしていますが、ルディ・クナーブルには及びません。
(中には完全にクナーブルの真似をしている演奏家もいます)


9 :副官:04/09/10 01:00 ID:CgkFQxgV
私は「カラスはウィンナなので一般の曲はそれ程上手くはない」と書きました。
事実、私の知る限り、カラスは「心への道」を吹き込んではおりません。

カラスにして、ツィタリスト全てが代表曲と認める「心への道」を演奏していない。
ここに「ウィンナは楽器としての限界がある」ことを、カラス自身が認めている、
と私は思います(ちょっと言い過ぎましたか?)


10 :副官:04/09/10 01:14 ID:CgkFQxgV
ルディ・クナーブルの「ゴールデン・ツィター・アルバム」のエピソードを少し。

このLP2枚組はツィター音楽界に衝撃を与えました。
(彼はこの成果により、フランスから「銀のツィター師」の称号を受けました)
これに対抗したのが、ミュンヘナ・ツィターのもう一人の名人、アルフォンス・バウアーでした。
彼も続いて、テレフンケンから「アルフォンス・バウアーのゴールデン・ツィター・アルバム」LP2枚組を出しました。
結果は・・・惨めでした。
ルディ・クナーブルと比較するとまるで幼稚園。
素人と言ってもいい、拙さです。

勿論、名人アルフォンス・バウアーが幼稚園である訳はなく(レコードの数では、バウアーの方が多い)、
素晴らしい演奏なのですが、それにも拘らず、クナーブルと比較すると下手に聴こえてしまうのです。

クナーブルは数年後「ルディ・クナーブルのゴールデン・ツィター・アルバム」LP2枚組・パート2をリリースしました。
パート1の評価が高かった故です。
そしてバウアーは・・・彼はパート2を出すことはありませんでした。



11 :副官:04/09/10 01:24 ID:CgkFQxgV
「ルディ・クナーブルのゴールデン・ツィター・アルバム」LP2枚組・パート2も圧倒される成果です。

通常パート2は、柳の下の2匹目を狙ったものの、パート1より中身が薄くなります。
しかし、この場合はパート1を凌ぎました。

パート1の「心への道」は出色ですが、他の収録曲は馴染みも薄く、あまり印象に残りません。
一方パート2は「ゲオルク・フロインドルファー作品集」ともいうべき曲目構成で、
ツィター音楽を知る者にとってお馴染みの曲のオン・パレード。
ルンルン気分での観賞です。

私は音楽全体の出来では、パート2に軍配を挙げます。


12 :副官:04/09/11 02:18:05 ID:H3+fnmUG
このスレはアントン・カラスがテーマでした。

ルディ・クナーブルは一旦措きます。
(ゲオルク・フロインドルファーとルディ・クナーブルの関係や、
彼らに繋がるミュンヘナ・ツィタリストについてはまた後ほど)

「第三の男とカラスの演奏」についての私の感想ですが、
シーン毎の細かいことはいずれ書くことにして、まず大まかに述べます。
以下は、私がアマゾンのCDカテに投稿した「第三の男・サントラ」の商品感想文です。
それをそのまま再録することを、お許し下さい。

〜ツィター奏者アントン・カラス、一代の名演奏がここに〜
「第三の男」はサスペンス映画であると同時に「音楽映画」でもある。
ツィターは、全編104分中、実に60分に渡り流れている。
それも漫然とした曲ではない。マーチンスとアンナの会話シーンは穏やかな曲想で。
一方重要なシーンでは驚くほどに険しい音をかき鳴らし、場面を説明する。
名手カラスによるツィターの表現力は、言葉のナレーション以上である。
このサントラCDを聴くだけで各々のシーンが目に浮かぶ。
アントン・カラス当時43歳。演奏家として最も油の乗った時に映画が製作されたのも、正に天の配剤。
このCDには60分の全てではないが、これぞという演奏は逃さず収録されている。
「メイン・テーマ」は勿論「バルーンのチャルダッシュ」「菩提樹の樹陰にて」等々。
音質は、雑音もなく、音源が50年も前のものとは思えない程良好であるのも嬉しい。


13 :副官:04/09/11 11:41:47 ID:H3+fnmUG
それでは映画「第三の男」に沿って、カラスのツィターを観賞する。

(1)オープニング

@ロンドン・フィルムのロゴとビッグ・ベンの音に続き、タイトルへ。
 バック横切るツィターの伴奏弦。流れ出すメイン・テーマ。
 画像がアップなので楽器の全体は判らないが、
 観客は「ほぅ、こんな楽器があるんだ」と何となく理解し、
 アップ・テンポの曲に乗って映画の世界へと誘い込まれる。

Aツィターの伴奏弦は、通常は右手薬指で1本/人指・中指で3本を弾く。
 このタイトルは伴奏弦がバラバラに振動しており、「曲」を本当に演奏しているのかちょっと疑問。
 演出効果として適当に震わせているのかも。

Bサントラ・レコードはタイトル・テンポそのままで収録した。
 しかし、それは音楽としては問題があった。
 アップ・テンポは映画画像には合うが、レコードになって「単品の曲」として
 鑑賞するとなると落ち着かない。
 演奏時間も短く、物足らない。
 そこでガイ・ロンバートとロイヤル・カナディアンズは、
 落ち着いて長く鑑賞出来る様に編曲してレコードをリリースした。
(所謂、フォックス・トロットのテンポ)
 曲としてはこの方が良く、このレコードはサントラと共に仲良くミリオン・セラーとなった。
(B面のカフェ・モーツァルト・ワルツは特に秀逸)

 カラス自身も「レコードではフォックスの方が良い」ことを理解し、
 その後の吹き込みは全てフォックスで演奏している。


14 :副官:04/09/11 12:41:02 ID:H3+fnmUG
(2)ナレーション
ウィーンの俯瞰から、戦後の市中の様子の説明。
I never knew the old Vienna before the war〜
(私は戦前のウィーンを全く知らない)
で始まる、やや甲高く早口のナレーションは、トレヴァー・ハワード。
映画本編でキャロウェイ少佐を演じた。
流石俳優、上手い語り口である。

(3)ハリーのアパートへ
マーチンスが階段を駆け上がり、ドア・ベルを鳴らす。
ここまで3分20秒、間断無く流れたツィターが終わり、画面は一瞬シーンとなる。
マーチンスの背後から鼻歌が。見上げるとそこには管理人の姿。

ここはツィターは無いが、象徴的なシーンなので映画について少し。
マーチンスも管理人も「斜めの構図」で不安定。光線が下から顔をあおる。
さらに管理人は「棺おけ」「即死」「天国と地獄」「墓掘りが難儀」と嫌な言葉を並べる。
実に怪しく気味の悪い雰囲気。
観客に「第三の男」全体を覆う「不気味」を感じさせる、象徴的シーンとなっている。


15 :副官:04/09/11 12:54:28 ID:H3+fnmUG
(4)管理人を演じたパウル・ヘルビガー

ウイーンの舞台俳優。歌も得意。
映画ファンならご存知、戦前のオペレッタ映画「会議は踊る」に出演。
酒場の歌手として「新酒の歌」を、前後2回のシーンで存分に聴かせる。
また「第三の男」の後、ウィーン少年合唱団に題材を採った映画「野ばら」に、
ウィーン少年合唱団の校長先生として出演。
歌は唄わないが、音楽に縁のある役どころになっている。

ちなみに、この「野ばら」はハイキングの場面でツィターが流れる。
私は「新酒の歌」と「ハイキングのツィター」を目当てに、
ビデオ「会議は踊る」/DVD「野ばら」を購入した。


16 :副官:04/09/11 14:47:42 ID:H3+fnmUG
(5)墓地
画面が切り替わると同時に、いきなり「バン!!」とツィターが始まる。
上記(3)で薄気味悪くさせておいて、突然の吃驚音量。
観客のド肝を抜く演出となっている。
このシーン、その場面を熟知しているのに、私はいつも身構えてしまう。

墓地のシーンは映画の最後にもあり、葬儀参列者は、物語の初めと終わりで変わってしまう。


17 :名無し音楽放浪の旅:2005/05/29(日) 11:42:44 ID:???
sage

18 :名無し音楽放浪の旅:2005/07/02(土) 14:53:17 ID:r6VkC8tI
 ハックブレッドもここで良いのですか?


19 :名無し音楽放浪の旅:2005/08/10(水) 04:30:16 ID:???
>>18
誰それ。試聴できるところのリンク貼ってくださいです

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